Unihertzの物理QWERTYキーボード携帯電話の第二弾として登場したTitanPocketはBlackBerry Classic風の携帯電話に仕上がっており、300gを超えていた無印から216gという現実的な重量感に軽薄化され、非常にコンパクトで持ちやすくなっている。
とても丁度良いサイズ感であり、SymbolキーとFnキーが追加されたことにより、キーマップの幅が広がった為、自由度と利便性が向上した。
画面サイズが昨今の携帯電話としては小さめであるが、問題は画面サイズではなく殆ど1:1なアスペクト比にあり、無印と同様にソフトウェアの表示が壊れてしまう。
miniモードと言う左右の表示を削り縦長のアスペクト比をエミュレートできる機能があるが、miniモードを使うと開発者オプションで設定した最小表示幅が初期設定状態に戻ってしまう為、使い物にならず、何か対策方法がないものかと模索中である。
無印Titanと同様にホームボタンが静電式であり、これがまた非常に気に入らない。
せっかく戻るボタンとタスクボタンが物理化されていると言うのにどうしてホームだけまた静電式なのだろうか…
BlackBerryの指紋センサーを搭載したスペースキーは別に静電式ではない事を考えると、わざわざ静電式を選んでいる可能性が高そうだ。
静電式は気に障るので、ホームボタンから指紋センサー以外の機能を奪い取り、戻るキー1クリックで戻る、長押しでアシスタント起動、タスクキーを1クリックでホーム、2クリックで実行中のアプリケーション一覧表示、長押しで画面分割、無印TitanにはなかったSymbolキーとFnキーが追加された為、SymキーをTab、FnキーをCtrlと言った具合に割り当てて使っている。
無印TitanはSymbolキーやFnキーはなかった為自由度が低く厳しい物だった。
無印Titanの時と同じようにIMEはAqauaMozc for Titanを使用し、素の最小表示幅では自分は満足できなかった為、711dpにしている。
もう少し、小さくする事でOpera等のタブバーを表示できるのだけれど、流石にそこまで最小表示幅を上げると文字を読むのが厳しくなってくるので、これくらいが個人的な最適解だろう。
symbolキーとFnキーが上部にある事や、スペースキーをVとBで挟んでいる事やアスペクト比の問題と、不満がないわけではないが、少しづつ理想に近づいてきている。
SoCは貧者だが、ソフトウェアキーボードを使うくらいならこれくらい許容範囲であるし、携帯電話は物理キーボードがあってこそだと改めて感じている。
BlackBerryのライセンス契約を取得していたFoxconnの子会社「OnwerdMobility」が開発終了してしまった為スレート型の物理QWERTYキーボード搭載携帯電話はもうUnihertzくらいにしか期待できないのかもしれない。